AI関連の在宅ワークで外貨を稼げる企業8選とメリット・デメリット
在宅ワークの中でも高時給な案件が多い海外企業が提供している仕事を,わかりやすく”AI関連”というくくりにしてご紹介します(マイクロタスクについては別記事で紹介しています)。
“AI関連"といっても特別なスキルがいるものではなく,英語と日本語両方がテンポよく読めればできる内容です。
今回ご紹介するのは8社。
この会社経由でいろいろな仕事を請け負うことになります。
仕事なので、きちんとした作業をして信頼関係ができていけば次の仕事につながることもありますし,逆に大量の在宅ワーカーを相手にしている企業側のキャパシティーによっては結構雑な扱いを受けることもあります。
でも相手の事情も想像しながらコツコツ積み重ねていけば確実に仕事はつながっていきますし,みなさんにもお勧めできる業務だと思っています。
AI関連の在宅ワークのメリット
自由な時間に働ける
多くの仕事が”週〇時間~〇時間働いてください”という契約か,ものの数分で終わるタスク(マイクロタスク)をずっとこなしていく仕事になります。
働く時間に縛られず,日中にほかの予定をこなしつつ仕事をすることが可能。
逆にいえば”週〇時間~〇時間働いてください”という契約にもかかわらず,その時間を満たすほどの業務がないことも。この点はデメリットで触れます。
時給が高い
契約した会社の国が基準なので,日本の在宅ワークと比べ物にならないほど時給は高いです。参考までにだいたい13ドル(またはユーロ)/hから30ドル(またはユーロ)/h程度でしょうか。
30ドルくらいなら英語と日本語がわかる以外、特別なスキルはいらない仕事です。時給40ドル以上になるとプラスアルファの知識,例えば化学とか教育,が要求されるようになります。
ただし,日本の時給換算と少し違う点もあります。また,仕事の量に波があったりもして,契約できたからと言って”30ドルx6時間毎日働けたら…!!!”と想像するのは時期尚早です。詳しくは以下のデメリットの項で触れます。
AI関連の在宅ワークのデメリット
支払いについては多くの場合”やった分だけ”
ちょっとわかりにくいのが支払いについてです。大きく分けて4タイプのケースがあります。
パターン1:こなしたタスクのestimate timeの合計というケース
仕事の概要欄には例えば”15ドル/h”という形で書いてありますが,これは1時間作業していれば15ドルもらえるということではなく,そのタスクのestimate timeの合計が1時間当たり15ドル支払われるという意味になります。
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もう少し補足させてください。1つ1つのタスクには予想作業完了時間(estimate time)が設定されています。これはガイドラインを完璧に理解したうえで予想される作業時間です。それが3分だとして,そのタスクの処理に10分かかったとしても支払いの計算としては3分になります。
これはガイドラインを完璧に理解したうえで予想される作業時間のため,英語が不安なうえに小心者の私ははじめのうちは3倍近い時間がかかりました。
また,時間をかけずにガイドラインをきちんと確認しないですすめて作業の正確性が落ちるとそのプログラムから除外されてしまうこともあります。
ちなみに作業が早すぎてもアカウントがとめられることがあるようです(仕事によります)。
要は3分のタスクなら3分でこなせばよい,ということなのですが,そうなるには少々の慣れと工夫が必要です。
パターン2:1タスクいくらというケース
マイクロタスクがこれにあたります。タスクをやった数×単価=支払い となります。タスクの単価はピンキリです。
パターン3:作業自体でいくらというケース
単発の仕事の場合は〇〇をしたら40ドル,といった感じで作業自体でいくらというものもあります。
パターン4:時給いくらというケース
たまーに,みなさんが想像した通りの時給〇ドルで作業した分だけ払うというケースもあります。短納期ですぐ人を集めたいとか,高クオリティーをどうしても出したいみたいなときに見かけるような気がします。よって,あまりありません。ただし,Outlierは唯一このタイプの会社です。
支払いがない作業も多い
とにかくテストがいろいろあります。テストに受からないと仕事がもらえません。でもそのテストの間は支払がありません(仕事,会社によってはテストのときも支払いがあります)。また大量のガイドラインを理解する時間も無給のことが多いです。お金が発生しない作業をコントロールすることも大事です。また,契約時にどこまで支払いが発生するかきちんと理解しておくことも重要です。
多くの会社は明記していますが多いですが,Outlierはざっくりしています。
仕事がないときがある
副業でやる方は問題ないと思いますが,本業にしようと考えた場合,仕事の波がある点には工夫が必要です。
仕事がない,というのは具体的に言うと,週10-15時間働くという契約をしたとしてもそれを満たすような仕事がない,つまりログインしても”No survey”と表示されて作業ができない状態なことがわりとよく起こります。
始まると言っていたプロジェクトが遅延しているうちになくなっているということも。
これはどの会社でもしょうがないことで,たくさんのタスカーがいるからこそ我々も自由な時間で好き勝手働けるというメリットを享受していることを忘れないようにしましょう。
なんで仕事ないんだ~!!って怒っている人がよくいますが,怒ってもお給料は発生しません。
孤独
一人で作業することが好きな方,一日家にいても何ともない方には問題ありません。ちょっと寂しいなという方は,会社によっては在宅ワーカーのコミュニティーを用意してくれているところもありますので,そういったところを利用しましょう。
ただ,本当にいろいろな人がいますから。コミュニティー内で詐欺を働こうと考える日本人がいることも忘れずに。
AI関連の在宅ワークは稼げるか
その人の時間の割き方(本業か副業か)や,英語力によって難易度がかなりかわるので”〇万円は確実に稼げます”というのは避けますが,やったらやった分だけ返ってくる仕事であることは間違いありません。
時給は高いですが,地味な作業も多いですし,そこそこ面倒も多いというのはお伝えしておきたいとは思います。
でももし,自分のペースで,突発的な用事もありつつ誰にも迷惑をかけずに仕事をしたいと望むなら,こんな素晴らしい在宅ワークはないと思います。
休む時も専用フォームや,普通にメールで事前に連絡しておけばOKです。夏休みは3週間まるまる~なんてこともOK。私にとっては天国のような労働環境です。
ただ仕事である以上、嫌なこともありますし、大変なこともありますし、面倒なこともあります。
あと支払いをドルで受け取りたいと考えている方で青色申告でいくならそこそこ帳簿の付け方もややこしくなることも心の片隅に置いておいてください。
働ける会社一覧
さて,やっと本題。日本から働ける海外の企業です。大きく分けて登録型と職種応募型にわかれます。
後者は英文履歴書が早い段階で必要。前者も必要といえば必要ですが、プロフィールに情報を入力する必要があるのでその時アップロードしますが、なくてもなんとかなるかもしれません。
Appen
オーストラリアの会社です。テレビでも紹介された過去があるのでご存じの方も多いかもしれません。有名な分競争相手が多い印象です。最初に登録をすると仕事のプラットフォームにアクセスできるようになるので,好きな仕事をみつけてエントリーしていきます。登録自体にテストはありません。
最近はAppen chinaのプラットフォームからの仕事のほうが多く,どちらかというとchinaの方の仕事はマイクロタスクに近いかもしれません。
大きい会社なのでシステムもしっかり出来上がっていますが,人間同士のコミュニケーションという意味ではかなりドライな印象です。でもタスクによるかもしれませんね。
Oneforma
アメリカの会社。翻訳やマイクロタスクもあります。いろいろこなすとマイページの勲章みたいなものが増えていく仕組み。最初に登録をすると仕事のプラットフォームにアクセスできるようになるので,好きな仕事をみつけてエントリーしていきます。登録自体にテストはありません。
DATAFORCE
Indeedで検索しても仕事が出てくる割に,ネットではあまり情報をみかけませんが個人的にはトラブルなくお世話になっていました。日本人のスタッフはほとんどいないと思いますが,最近の事情はちょっとわかりません。
IndeedやHPから仕事をみつけて応募していく感じです。一度始めると他の仕事も声をかけてくれます。
TELUS International
Dataforceと似ていて,IndeedやHPから仕事を見つけて応募します。実はこちらのお仕事は最初にうけた仕事に落ちてしまってちゃんと仕事をしたことがないのですが,落ちた後もこんな仕事があるけど受けてみない?という連絡をくれるので定期的にチェックしています。
メールの感じでは今のところ変だなと思うことはありません。一度応募すると仕事をしていなくてもプラットフォームにアクセスできるようになり,仕事を探せます。
Welocalize
ここもバイトルとかマイナビで広く募集をかけていることもあります。自社サイトに飛ぶのでそこから応募の流れです。
TellusやDataforceと同じ流れです。
違う点は、まず英語力と日本語力の試験を受けることになります。合格だと応募した職種にトライという流れでした。
他社さんでこの流れならとっても時間がかかりそう,と思うのですが,全部オンライン上で人間を介することなく進むのでサクサク進みます。自分がどんどん進めれば進む,というのはほかの企業ではなかなかないので,さっさと仕事を始めたい方におすすめです。
サイトは使いやすく,日本法人もある会社。
受け取ったメールに流れも書いてありますし,わからなければ質問できる担当者の名前もありましたので,初めての方にもお勧めできます。
システムもとてもしっかりしていますが,仕事開始後は問い合わせも含めてすべて英語で,日本人スタッフとコミュニケーションをとることはありません。
【NEW!】Outlier (旧:Remotasks)
そもそもはマイクロタスクの会社なんですが,日本人がいまから参入するならおそらく高時給案件と思われますのでこちらの記事に引越しさせました。
アメリカの会社。全体的に行き当たりばったりで,システムトラブルも多いけれど,時給も高い会社です。
ある程度自分で考えて進めていける能力がないと,不安で爆発しちゃう方もいます。合う合わないがある会社です。
そして私が知る中で時給単位で支払いをしてくれる唯一の会社。高時給です。エージェント経由で登録すると時給がかなり違うようです。経由しない場合の価格と経由した場合の価格,それぞれのメリットデメリットを確認してからご自分に合う入口から登録されることをお勧めいたします。
コミュニケーションにDiscourseを使います。質問やコミュニケーションがしやすいのも特徴です(Discourseは慣れが必要です)。逆に言えば入りたくないコミュニケーションに巻き込まれることもあります。
1つ注意点としては、Discourseでgmailを使うことになります。Discourseでは連絡先としてメールアドレスが見れるので個人名が入ったアドレスが気になる方は仕事用アドレスがあると安心です。
また、支払いは週1です。
案件によって支払い遅延のトラブルがあるようです。払う気がないというわけではなく単に人手不足な印象ですが、色々な感情を持つ方がいるようです。ちなみに私は支払いが遅れたことはあっても払われなかった経験はありません。こういうことのリスク分散のためにも複数の仕事先をもつことをお勧めします。
【NEW!】Alligner
Labelboxという比較的新しい会社のプラットフォーム。
最近見つけてちょっとやってみたのですが,Outlierに疲れた方にお勧めできるんではないかなと思っている会社です。とにかくシステムがきっちりきっちり出来上がっています。
注意点は最初に登録で使用されるgmailがDEELという支払いシステムとタスクをするプラットフォーム,それからコミュニケーションで使用するSlackすべてで使用されます。
Slackはメールアドレスが誰でも見られるようになるので,ここ専用のアドレスを1つ用意してから登録することをお勧めします。
今のところ日本人専用の日本語タスクは動いていませんが,期待大。
支払いは随時DEELに行われ,自分で好きな支払い先を選択します。手数料0なのでwiseがおすすめ。
teemwork.ai
こちらもDataforceやTELUSと似たタイプです。日本人の募集もかかることがあります。利用したことがないので今後お世話になったら追記します。
AI関連の在宅ワークの紹介でした
とにかく試験がいっぱいあります。最初は落ちると落ち込みますが,だんだんなんともなくなります。
テストに落ちても自分が否定されたわけではありません。ただ落ちただけです。
チャンスは1つではありません。あっちがだめならこっちでトライ。ともにがんばりましょう!
英語が苦手な帰国子女。自由な時間で働きたい一心で海外企業の在宅ワークをはじめる。苦手意識しかない英語と格闘しながらなんとか複数プロジェクトで業務中。
Work from home を志す人にとって有益な情報となりますように。